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芝生(スポーツターフ)の生育試験報告(2)
先日紹介しましたスポーツターフ(芝生)育成試験の結果(2)を報告させていただきます。
試験方法は張芝時と蒔き芝時でのその後の根系や根による地盤支持(根による固まり)がどのようになるのかを興味をもって実施しました。
写真で紹介する芝生の基盤土壌(厚さ250mm)材料は川砂(3.5mm粒径)が主でその中にいろいろな改良材を混合しました。改良材などを変えた3通りの試験箱での実施でした。ホールカッターで抜き取りをして水洗い前、水洗い後の写真を掲載していますが前回抜き取り後の写真と今回抜き取り後実施の根茎についてはお判りのように違いが大きく2点ありました。
1点はいずれも抜き取った芝生の根茎が土壌と絡み合い基盤の土壌がしっかりと硬く支えています。
2点目には両芝生実施方法共(張芝、蒔き芝)とも根茎の生育が同じようにしっかりと伸びてくれています。
前回と今回の状況観察結果では初期の段階では蒔き芝の根茎が早く伸び生育すること、その後の生育では同じように生育していること、表面の地上部での芝生密度はやや張芝の生育が盛んなことなどが判りました。(蒔き芝では試験期間が短いため表面の芝生のターフが完全に伸びていないため)又、前回お話ししましたが育成試験の中で蒔き芝工法は初めての実施でしたが今後の維持管理における取り組み方法での新しい土壌構造も踏まえて今後に活かしていけるのではと凄く勉強になりました。
スポーツターフの工事と管理をどのように進めていくべきかなど問題点や改良点、もっとこうしていきたいなど多くの検討課題が見つかりました。基盤の土壌、排水条件、芝生育成方法などと併せて利用者に応じたスポーツターフ作りがこれからに生かしていければと思います。いよいよ現場での実施取り組みになりますが試験した結果も踏まえながら素晴らしい芝生作りに全力での取り組みを進めお客さんに素晴らしいピッチをお届けします。
以下の写真で紹介させていただき前回ブログ報告と今回で芝生育成試験結果報告とします。参考ですが写真(下欄6枚)では芝生試験箱での状況、芝生抜き取り状況、その後の水洗い後の状況、根茎の生育状況などご覧ください。今後スポーツターフ育成状況などのお知らせは現場での報告を皆様方にお届けできればと思います。
ブログをご覧頂きましてありがとうございました。