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庭木の葉狩り(手入れ)紹介
東近江市内のS邸様宅の庭木の手入れ(この地方では葉刈りと言います)の写真紹介と工事を思い出しながら、作庭させていただいた内容などを紹介させていただきます。
まずは、手入れ写真前と手入れ後の写真をご紹介します。
作業前の松の木の様子です。一年でしっかり茂ってくれます。
この地方では「庭木には松」と言われるほど植えられます。(昔は赤松でしたが今は殆ど黒松です)
道路からの入口には、アラカシの寄せ植えです。
黒松の剪定状況です。庭木の手入れで一番手間が掛かる作業です。
(葉を一葉ずつ手で、もみ上げての作業です。)
アラカシも剪定され見栄え良くなりました。奥の松の木も仕上がりました。
道路からのお庭の石積みの様子です。
お家への入口付近です。(大きな湖東地方産の庭石が迎えてくれます)
道路側からのお庭の様子です。
作業後のお家から庭を眺めた様子です。
ご紹介しました写真のお庭の造園工事は7年前です。
お客様のご要望で、今まであった庭木を有効に使いたいとのお話で、設計にあたっては、松、梅などの主な庭木はそのまま流用、庭石については、地元産の庭石をということで探しました。またご希望の庭は、こうごうしい庭よりも静かな雰囲気の庭で平庭山水との要望で、庭石探しから仕上げの作庭までをお客様と一緒に、産地(地元の庭石採取場、灯篭や水鉢は石材生産地など)まで行き材料を調達しました。
施工での庭石積みや枯山水の滝組などは、静かな佇まいで落ち着きのあるお庭が演出できたらと取り組みました。
最後写真には、庭の右側奥に水鉢(夏目鉢)があります。この鉢の下には水琴窟の設置をしました。毎日の生活の中では静かに落ち着くことができない昨今ですが、縁側や玄関前から耳を澄ましますと、少し金属音のあるキンキンとした癒しの音が聞こえてきます。
水琴窟設置では水瓶の大きさや設置する場所によっていろいろな音が出ます。
造園を初めてから43年余りですが、お庭造りで水琴窟設置を実施させていただいたお客様は3軒ほどあります。どちらのお客様も今でも大切に管理をなさっているようで、その音色は様々な音を聞かせてくれます。
水琴窟にご興味あるお方は、癒しの音色を楽しめる簡単な小型の物(水琴窟のような物)もあるようです。一度ご体験ください。
日本庭園といえば杉苔を思い出しますが、紹介しましたお客様は、凄く綺麗な杉苔に仕上げてみえます。日当たりや日陰のある中で、きれいな仕上がりの苔を拝見しますと私たちもうれしい限りです。